タイプライター・セラピューティクス

タイプライター・セラピューティクス、RNAベース遺伝子治療の先駆者および業界経験豊富な幹部をシニアリーダーに任命

August 27, 2025
マサチューセッツ州 ケンブリッジ、東京

次世代型遺伝子編集技術を用いて従来治療法のない重篤な遺伝性疾患に対する革新的な遺伝子治療の開発をリードするバイオベンチャー企業、タイプライター・セラピューティクス(以下、「タイプライター」)は、マシュー・スタントン博士を独立社外取締役に、またギャレット・ヘフナー博士を最高科学責任者(CSO)として任命したことを発表しました。

タイプライターのCEOであり、AN Venture Partnersのマネージングパートナーを務めるホーン川嶋健は次のように述べています。「この度、スタントン博士とヘフナー博士をタイプライターのシニアリーダーとして迎えることを大変嬉しく思います。両博士は、『革新的な遺伝子治療法を提供する』というタイプライターのビジョンを実現する上で極めて重要な専門性と知見を提供してくれると確信しています。今回の参画を機に、当社独自の技術プラットフォームを活用し、事業拡大およびパイプラインの拡充を一段と加速してまいります」

スタントンは、現在RA Ventures(Raven)のベンチャーパートナーを務めています。Raven参画前は、Generation Bioで7年間勤務し、最高技術責任者(CTO)を経て、5年間最高科学責任者(CSO)を務めました。それ以前は、Moderna Therapeutics(現モデルナ)でバイス・プレジデントとして化学部門を統括し、メルクではsiRNA化学部門の責任者としてデリバリー化学およびヌクレオチド化学を統括しました。

スタントンは次のように述べています。「このチームに参画できることを非常に楽しみにしています。全RNA 型のタイプライターの遺伝子デリバリーシステムを進展させるために、現場を指導しリーダーシップを発揮していきたいと思います」

ヘフナーはこれまで、RA Ventures(Raven)において遺伝子医薬品を専門とする客員起業家(Entrepreneur-in-Residence、EIR)を務めるとともに、タイプライターにおいてリサーチ部門のバイス・プレジデントを務めていました。それ以前は、Voyager Therapeuticsで遺伝子治療部門のバイス・プレジデントを務めたほか、Bluebird Bio、Audentes Therapeutics、Ambys Medicinesなどで、体外(ex vivo)および体内(in vivo)遺伝子治療モダリティにおける要職を歴任しました。

ヘフナーは次のように述べています。「タイプライターの技術と主要開発プログラムは、従来の遺伝子治療に伴っていた毒性や課題を克服し、遺伝子治療法を必要とする患者さんにより良い選択肢を届けることができると確信しています」


タイプライター・セラピューティクスについて 

タイプライター・セラピューティクスは、標的特異的に治療用遺伝子を編集できる基盤技術をベースとして、mRNA医薬ベースの遺伝子治療の実用化を目指すスタートアップ企業です。東京大学の藤原晴彦名誉教授のトランスポゾンに関する研究成果を基に2022年2月に設立され、日本発の技術をグローバルに展開するため、東京と米国ケンブリッジに研究拠点を構えています。タイプライター・セラピューティクスは、重度の遺伝性疾患に苦しむ患者さんに対して革新的な遺伝子治療を提供することを目指しています。また、ANベンチャーパートナーズ、RAキャピタル、ANRIから出資を受けています。


ANベンチャーパートナーズについて 

ANベンチャーパートナーズ(ANV)は、日本の革新的なサイエンスと米国のスタートアップ・エコシステムをつなぐことに特化した、グローバルなバイオテクノロジー・ベンチャーキャピタルです。ANVは、スタートアップの立ち上げや育成において豊富な経験を持つ日本と米国のベンチャーキャピタリストによって2022年に設立されました。ANVは、日本のバイオテクノロジー・エコシステムの強化に積極的に取り組んでおり、その一環として、日本の最先端のライフサイエンス研究を実用化に結びつけることを目指すプログラム「Science2Startup Japan(S2S Japan)」を立ち上げました。ANVの詳細についてはwww.an.vc をご覧ください。